加川裕美公式ブログ

加川ゆうみの活動報告です: )

入管法改正。

今まで幾度となく、国会

多数派の力にはがっかりし、

憤りを覚えてきましたが。

今回参議院法務委員会で可決成立した

「改正入管法」は心底理解できません。

牛久市には東日本入国管理センターがあり、

収容部内部までは2回、

面接には4回、足を運ばせて頂きました。

「不法滞在の人が収容される施設でしょ」

「さっさと国に送還すればいいのに」

ハンガーストライキの末に亡くなったのでは」

これまで、様々な方からこのようなコメント

を頂きました。だけど、

現実を一度でも見た方は言葉を失います。

かつて私が見たのは

蓋が開かれたまま、使いっ放しのAED

天井に頭がつきそうな運動場、

エアコンのないサウナのような居室・・

感染症対策として、

面会者の声が届かない面会室。

日本の支援者には電話がかけられない

法外な価格のテレホンカード専用電話。

身体を洗う石けんもありません。

ドクターは軽く数か月待ち。

与えられるのは治療薬ではなく、抗精神薬。

 

生命の危険がある措置収容は、

絶対に認められないはずです。

今回成立した新しい入管法は、

たくさんの課題が棚上げです。

 

「難民を認めない法律」と言っても

過言ではありません。

先進国(本当に!?)の中でも

難民認定率の低さは群を抜いている日本。

国が紛争中である。

政治犯で投獄・極刑の恐れがある。

他国では難民申請が認められても

日本では認められない、

そんな例が数多くあります。

入管庁が難民ではないと認定した外国人が、
不服を申し立てた際に再度審査を担う
「難民審査参与員」の問題があります。
111名の委員に対し、会長の柳瀬氏に全体の4
分の1に当たる1231件(2022年度)の審査が集中し、
その多くが書類審査のみで処理されていたことも
判明しています。命がかかった審査なのに。
 一方で、年に数件しか依頼のない参与員もいて、
有識者「入管庁が1次審査の結果を否定しない
参与員にばかり依頼している」と語っています。

私が面会した中に、15歳で成田で収容されて、

入国管理センターで6年間過ごした、

という男性がいました。

まだ幼さの残る顔立ちの彼は、

紛争中の母国で悪質なブローカーに騙されて

日本のパスポートだけを持たされて

入国したそうです。

この先には幸せな豊かな未来が待っていると

それだけを信じて。

「日本人悪くない。騙されたじぶん、

悪かった。担当さんは優しい、だけど

全然外に出られない。国帰るの怖い、

逃げたから死刑」

彼の何がいけなかったのでしょうか。

彼は、弁護士さん、支援者さんの懸命な

働きかけでその後仮放免になり、

大阪で暮らすことになりました。

でもいま、彼は元気でしょうか。

仮放免は働くことも

健康保険証を持つこともできません。

牛久市議会議員として、牛久市にある

入国管理センターの問題を取り上げた議員は

過去4年間で私だけで。

バッジを失くして本当にごめんなさい。

皆さん、どうか数キロ先にある

非人道的な施設を考えてください。

面会に行って真実を知ってください。